Z900RSのデザインを崩さないことを意識しました

2017年12月1日より発売が開始されたZ900RS。カワサキの名車Z1やZ2を髣髴とさせる車体の名称やデザインは多くの二輪ユーザーを虜にしました。Z1は1972年のデビュー当時、優れた性能によって海外市場で人気となりました。

Z900RSはZ1のデザインは踏襲しているもの、リアサスペンションはツインショックではなくモノショック。エンジンも空冷ではなく水冷エンジンを採用しました。単純に過去のバイクデザインを踏襲しただけのバイクではなく、乗ればワクワクする性能を秘めたバイクに仕上げてきたところにはカワサキの意気込みを感じます。

ビキニカウル、ナックルガード、サドルバッグサポートやタンクパッド、エンジンスライダーなどZ900RS用の機能性パーツをリリースしてきましたが、今度はリアキャリアを開発しました。使い勝手を良くしつつ、Z900RSのデザインを崩さないように可能な限りコンパクトに仕上げました。


太いパイプではなく、細い丸棒を組み合わせる事で目立たない設計に。
リアキャリアのメインフレーム部分には10mmの丸棒を使いました。フレーム間には補強を入れる事でしなりに強い設計としています。中空のパイプを使えば補強を入れる必要もありませんが、径が太くなってしまいリアキャリアの主張が強くなりすぎてしまいます。黒塗装の10mmの丸棒で作ったリアキャリアは車体につけても目立ちにくく主張する事がありません。

 

Z900RSには車体に荷掛けフックが複数配置されています。そのためリアキャリアにはあえて荷掛けフックを採用していません。天板がスッキリとしたデザインとなりシンプルに仕上がりました。

 

天板はシートを開閉する際に当らないギリギリの位置としており大型荷物をリアシートを使って積載しやすく、汎用のリアボックスを装着する際にボルトがカウルに干渉しにくい位置としています。


デザインを極力シンプルに

Z900RSはタンデムシートからテールカウルにかけて細身のデザインとなっています。リアキャリアの天板が幅広いと見た目のイメージが大きく変わってしまうのでデザインを崩さないように可能な限り狭い幅におさえつつ、荷物を積む際に不便にならないサイズ感を模索しました。

またZ900RSは全体的にオーセンティックなデザインを採用しているので、リアキャリアのデザインも可能な限りシンプルにすることで車体との親和性を高くしています。


Z900RS用リアキャリア DETAIL