【デザインコンセプトはフレームの延長】

デザインコンセプトはリアキャリアとして考えるのではなく、フレームの延長として考えることでした。カウル類をはぐことで、フレームを剥き出しにしている所がズーマーらしさです。 そこで、フレームが延長されるとしたら、ここにくるのではないか?という推測の元にリアキャリアのデザインを作成しました。横から見た時にタンデムシートフレームの用に見える形状です。



【スカスカ感を大切にしました】

ズーマーのフレームはシートから後ろがパイプフレームになっている為、リアキャリアもパイプで製作しました。 ズーマーのシートフレームは25ミリのパイプで作られています。そこでリアキャリアも14ミリの太いパイプを使用して統一感を出しました。 統一感を出すのであればシートフレームと同じ25ミリの方がよいのでは?というご意見もあるかもしれませんが、素材の価格が高くなってしまう事と、リアキャリア自体が重くなりすぎてしまい、ステーが重さに耐えらません。 また、見た目がごつくなりすぎてしまい、デザイン的にも美しくならなかった事も、25ミリのパイプを採用しなかった理由の一つです。 車体とリアキャリアをつなぐステー部分も鉄パイプを採用していますが、こちらは天板と同じ14ミリではなく、12ミリのパイプを採用しています。 ズーマーはほとんどカウルを剥ぎ取ったデザインの為、横から見た時にシート下がスカスカになっています。 この「スカスカ感」がズーマーの魅力の一つですので、取り付けのステーもしっかりとした強度を維持させつつ、できるだけ細くすることでスカスカ感を強調しました。